ぼくらの日村さん

日村勇紀って改めてすごいんじゃないのって話。

見てた人とっても多いと思うけど、昨夜の「6人の村人」面白かったね。苗字に「村」のつく芸人6人で旅バラエティやろうなんて、思いついた人はどうかしてるぜ。最高だぜ。その「村」芸人の選び方もすごく絶妙で、よくもまあこんなにバラバラなタイプの芸人揃えてきたなあってわたしは思ったんだけど。そんなバラバラな芸人が要所要所でそれぞれどかんどかん爆発起こしてる印象持ちましたってどんだけ言葉繰り返すんだって感じだけど。

中でも、日村さんが出てきて空気変わったなあ、って思いませんでした？　わたしは思ったよ。ちょっとしたバナナマンファンなのでひいき目に見ている可能性もないわけじゃないけれども。でも、なんだかそれまでのお互いに遠慮している感じが一気に崩れ去ったような感じがした。というか、全員が一斉に「日村をイジる」という方向に足並みをそろえた感じがしたんだよな。

特に、たった一人関西人で、ウッチャンと仲良くもなく、人見知りも割とする岡村さんの表情をあんなに晴れ晴れとさせた功績はデカいよ！　4人それぞれとしっかりした交友関係があったのが日村さんだけって可能性はあるけど。三村さんが出てくるくらいまで、岡村さん借りてきた猫みたいだったしな。

とにかく、日村さんが出てきた瞬間、番組が「THE・バラエティ」になったんだと思う。イジリがとびかって、それまで欠けていた大声や動き、大げさな表情が画面に現れた。それまでがつまんなかったとか、ダメだったとかじゃないよ。むしろ芸能人の素とかナチュラルなやりとりとかそういうのが見たくてこの特番見てたんだから。でも、日村さんが出てきて水上10メートル飛ぼうとしたり、カヌーで流されて「助けてー！」って叫ぶシーンで「あ、バラエティだ！」って思ったんだよな。

あれができたのは、4人が4人とも日村さんを「アイツ」って呼ぶような関係だったからだ。親しみやすくて、いじりやすくて、無理なことをふっても拒否しない日村さん。ちょっとした命の危険にあっても、全然気にしてないみたいに矯正した白い歯を出してニコニコ笑う快活な日村さん。あ、やばい。ステキすぎる。

それから志村さんと合流して、お酒飲んで、またのんべんだらりと普段は見れない芸能人の素の顔や悪ふざけを見れるオトクさに酔いしれていたら、すかさず日村さんの「おらこんな村いやだ～♪」だよ。これだよ。すごいよ。自分であの曲入れてあんな空気にしちゃうんだから。

やっぱし、この人は人を笑わせるために生まれてきた人なんだろうなあ。

あと、すっげえな～やっぱ日村さんは、って思ったのは、最初にみんなと合流した時のチラッとこぼした「スゲー4ショットだなー」ってコメント。

それって、視聴者みんな思ってたこと。でも、改めて日村さんがそのセリフで実感を持たせてくれた。あ、やっぱすげえんだなって。こう、一般人の感性で発言してくれたのが、あんなキャラクターっぽい外見で「普通」を持っててくれたのが日村さんのすごいとこだと思う。

そしてそんな「ぼくらの日村さん」が一番笑顔にさせた相手って、設楽統だったらいいなってわたし思うんだよね。願望だけどね。あながち間違ってもいないんじゃないかなあ。

また、「6人の村人」やってほしいね。たのしみだね。